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鎌倉へ移住。大切な事に気がつく事が出来た夫婦と猫との暮らし

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贅沢に空間を使った大人の安らげる家

JR鎌倉駅から少し奥まった、鎌倉アルプスに囲まれた緑豊かなエリアに早乙女夫婦と猫のとんがりは暮らしています。秋になれば、紅葉の名所があり少しだけ騒がしくなるこの地域だが、普段はとても静かな住宅街です。住宅の間取りは空間を贅沢に使った1LDK。空間を遮る扉を設置せず、全てがつながっています。仕切りのない間取りのおかげか四季折々の心地のいい風を1年を通して味わえてしまう、まるで自然と一体になったような錯覚をしてしまう空間です。これなら自由気ままの猫のとんがりも心おきなく散策できますね。設計はフリーダムアーキテクツデザイン。好みが似ていてる早乙女夫婦。お互いの意見をうまく取り入れながら、『住みながら家を完成させたい』と思う私自身の考えを考慮してもらい、生活に必要な所以外はあえて未完成のまま。その甲斐があってか余計な物が増えずに、最低限の物で暮らせる生活を送れる様になりました。『シンプルかつ贅沢に空間を使った大人の安らげる場所 』『時間を忘れのんびりできる場所 大人の甘やかし空間』を目指しています。

お気に入りのソファは、福岡の広松木工http://shop.hiromatsu.org/.

ついつい収納を作ってしまうことで閉鎖的に見えてしまう空間をあえて、デットスペースを作ることによって、空間が出来て結果家を広く見せるコツにつながる。デットスペースや壁には、趣味で創作している自作のアートを飾っています。自作アートは既製品の額に、ドライフラワーや枯れ枝、枯葉、木材など自然の物をチョイスしてコラージュさせてたものを壁にフレームアートとして飾っています。

縁を感じるがままに鎌倉移住へ

以前早乙女夫婦は、アクセスのよい大きな駅のある都市に10年以上暮らしていました。都内に勤務の夫と川崎市内で勤務の私にとって、わざわざ鎌倉へ移住することは、当時、周囲の人からには不便さを感じないのかと心配される声が聞こえてきたのは確かでした。鎌倉へ移住される方は、鎌倉がすごく好きで。という方が多いと聞きますが、私達夫婦は初めはなんとなく。。。というちょっとノリで鎌倉へ移住しようと決めたのですが、すぐに今の土地に出会えました。この土地に偶然出会った事から始まり、日々の暮らしの中で何かしら強い縁を感じる事も多々あります。夫婦お互いに地方出身者という事もあり、鎌倉という観光地に家を持つ事によって地方に住む家族や友人を招きやすいのではないかと思い。「鎌倉にしてよかったね。」と言っています。実際に私の両親は頻繁に遊びに来ます笑

移住して三年目に入り、ありがたい事に私達夫婦と仲良くしてくださる方々と巡り会い、特に主人は鎌倉の友人が増え終電を気にせずに飲みに行けるという技を覚えて、なかなか家に帰ってきてくれません笑 楽しそうな主人を見ると本当に引っ越してきて良かったなと感じる毎日です。

壁にプロジェクターでスポーツなどを観戦または、映画鑑賞をするためにリビングはテレビを設置していません。

自然の中で見つけた忘れていた大切な事

朝日を浴びて目を覚ます、毎日表情が変わる空を見上げる。月の光に照らされながら眠りにつく。四季折々の風景を眼で視て肌で感じられる。両足で土を踏む事さえままならなかった都会で暮らしに慣れていた事もあり、ちゃんと大地を歩いてるんだな。。。とはっとする事が多いです。「雨の中歩くと土がこんなにはねて、洋服が泥だらけになるんだった・・」と久しぶりに思い出させてくれたのも鎌倉に移住して来てからだとおもいます。田舎者のくせに都会かぶれになっていたんだなぁ・・・っとちょっと反省しました笑

四季の移り変わりが間近で垣間見れるだけでなく、蕗の薹や山蕗、筍やクレソンなど自生している自然の恵みを頂ける、自然と共に生きてる感覚になります。スコップ持って長靴履いて早朝からタケノコ掘りなんてもう三年目になると慣れた物です笑

たくさんの野鳥や、リスにアライグマ(猫のとんがりじゃないですよ)、たぬきの三兄弟まで、本当に自然豊かで毎日が楽しいです。

不便さを心地いいと思う暮らし

鎌倉で暮らすという事は自ら不便な生活に足を突っ込むという状況ではないでしょうか。観光のハイシーズンは年に何度も訪れ、慢性的な渋滞や人の多さにうんざりしている住人やマナーの悪い観光客に困惑している方も少なくないと思います。歴史があり、魅力的な街に暮らす住人の悩ましい問題かもしれません。ただ、それでも鎌倉で生活することを選ぶ事は、魅力的で楽しいのかもしれませんね。正直、都心に住んでいた時の方が確実に便利な暮らしをしていたと思います。本当に不便だと思います。笑 私自身も主人も以前のように都会に暮らしたいと後悔した事は今のところありません。きっとこの不便さが心地いいと思う日々を暮らしながら感じる事ができるのがこの鎌倉の魅力だと感じます。

実は我が家の窓には、カーテンがありません。来客者には必ずびっくりされるポイントです。どうしても外からの目線が気になる部分はロールスクリーンを設置していますが、代わりに外の視線が気にならないように中庭のウッドデッキに壁をつけています。シンボルツリーのシマトネリコも茂って、いい目隠しになっていて、カーテンを設けずに暮らしていいけるポイントなのではないでしょうか。休日は、友人を集めてBBQをしたり、夫婦二人だけで外ご飯をしたりしています。外観の外壁は黒のサイディングですが、中庭部分は白のサイディングと吹き付けにしています。室内の壁が白なので外とのつながりを意識しているので、より空間が広く感じられます。しかも光も反射するので日没の時間まで明るい室内でいられてます。

森の美術館にいる気分を味わいたい

いたるところにグリーンや壁掛けのアートが飾られている早乙女邸。鎌倉に引っ越してくる以前はサボテンすらまともに育てられないというグリーン枯らしのプロだった私が移住をしてまず最初にしたことがグリーンを増やす事でした。

早乙女邸は『風致地区内』に指定されているので、鎌倉市のホームペーシを覗くと、『敷地面積の20%以上の植栽面積を確保し、樹高は高・中及び低木などが一体となって良好な自然的環境を形成するようなバランスの良い植栽計画をすること』と記載されています。鎌倉の土地がすべてそうだとは限らないが、やはり自然が多く残っているところは鎌倉市、または地区での決まりがある。結果どうあれ、グリーン枯らし界のレジェンドがどうあがいてもグリーンを育てるという試練には目を背けてはいけない状況に立たされていたのは紛れもなく事実でした。なら、家の中もまるで森のようと思ったのがグリーンを増やそうと思った理由ですね。「グリーンを育てるのうまいですね。」って褒めていただく事もあるのですが、選ぶグリーンもグリーン枯らしのプロの私でも育てられるレベルの物をチョイスしてるからですよ笑

もともと私自身の趣味が創作活動だったので、自作で壁掛けのアートを作って飾ろうと思い、我が家のテーマの裏設定は『森の美術館』。

うつわや道具も好きなので、日本各地の素晴らしい道具や好みの作家さんの作品を並べ、ギャラリーのようにしているのも 好きなもに囲まれて暮らしたらきっと毎日楽しいのではないかという理由ですね。

『森の中でご飯を作っている気分でいたい」なんて思いながらライティングレールにグリーンを吊るして、毎日のおっくうな一連の家事をちょっとでも現実逃避できるのなら最高だなぁ。と思い始めてから、気がついたらすごくグリーンが増えて、どうしようもない感じになってる現状です笑

主人には、「なんでもハマりすぎ!!!」と注意されています笑

アイランドキッチンは、LIXL。収納はキッチン収納のみ。家づくりの過程で収納はあまり作らないと決めていた。性格上収納が増えるとなんでも突っ込みたくなる、別名ブラックホール化してしまうので、あくまで必要最低限。

 

 

 

 

 

『丁寧に暮らす』と『今日も良い1日を』

Instagramに『丁寧な暮らし』とハッシュタグをつけている理由があります。少しお話ししてもいいでしょうか。。。

鎌倉に移住前はもうひどい生活でした。仕事を言い訳にはしたくないのですが、本当に忙しかった。でも忙しいのが自分の使命だと思っていた時期がありました。時間にも自分にも余裕がない時は、人にも何事にも寛大ではいられない状態なので、人と関わると人の嫌な所ばかりを見つけてしまい、結果自己嫌悪に至り仕事以外の時は引きこもっている事が多かった。主人には「どうしてそんなに人が嫌いなの?」と呆れられるくらい、他人よりも自分自身が一番嫌いでした。ひどい時は電車も乗れない状態でした。仕事前には毎日のように泣きながら「もう行きたくない。もうやだ。」なんてだだをこねていた時もありました。もちろんそんな状態ですから、身の回りの事なんてひとつもできないし、どんなに家が散乱していても気がつかないんです。今思うと仕事があったおかげで今の生活も、その時の縁で仲良くしていただいてる友人やその時の経験が今に生かされてると感謝はしていますが、やはりオーバーワークの果てに自分の実力を過信してたんだと反省しています。同棲期間から結婚して一年が経ち、主人に「いつまでこんな生活しなきゃいけないの?」と問われて、初めてはっとしました。その時の私の行動が正しいのかは謎ですが、当時の役職も今後のキャリアも外部に依頼されてた仕事も全部辞めました。きっと多大な迷惑を当時はかけてしまったと思いますが、私自身仕事よりキャリアより名声より、主人との暮らしが大切だったんだと思います。時間に余裕ができた事によって、人との関わりも増え、徐々に外出も増えました。いろんな事が噛み合った歯車のように回り始め、結果今の私と主人との暮らしがあるんです。なので『丁寧な暮らし』というフレーズは、そんな自分への合言葉の一つなのです。

そして、投稿のあとに 『今日も良い1日を』とつけたす言葉の理由もあって、私自身、言葉は絶大な影響を私たちに与えてくれると思っています。20代を心の引きこもりで過ごした私にとって、未だに面と向かって人とのコミュニケーションが苦手な事もあり(そんな事言うと絶対うそだ!って言われるくらい陽気なんですが笑)、音で出す言葉に少しコンプレックスを感じてしまっている部分があります。でも、言葉は、美しい。言葉一つ一つにたくさんの気持ちが宿ってる。言霊という言葉を知った時に、あぁ1日の始まりは前向きな気分でいたいなと思ったのがきっかけです。なので『今日も良い1日を』というフレーズをつけたしています、私自身もこのフレーズを見た人も、少しでも前向きな気持ちで1日が始められますようにという気持ちを込めて。

 

 

 

 

 

 

思い切って鎌倉へ移住をして生活が一転しました。不便さももちろん感じますが、それ以上に楽しさや豊かさを感じさせてくれる人生になりつつあると日々感じています。

早乙女夫妻 夫39歳 妻34歳 猫のとんがり(ノルウェージャンフォレストキャット)8歳 鎌倉在住3年目 結婚8年目  夫 IT関連 妻 美容師

 

 

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